SEOの作業を選ぶための実践ガイド
SEOを改善するなら、まず直すべき問題を見極める
一つのページに、明確な読者と行動を
自社が提供できるサービスのページ、または顧客が実際に尋ねる質問に答えるページを選びます。誰のためのページか、何が実現すれば役立ったと言えるかを書き出してください。問い合わせが届く、予約が確定する、購入が完了する、といった結果です。
例えば研修会社なら、表計算講座のページを選び、講座が役立つ事務部門からの問い合わせを目標にできます。「アクセスを増やす」だけでは、どの問題を直すべきか決まりません。対象のページと目指す結果を明確にすれば、作業を選びやすくなります。
作業を決める前に、問題を調べる
三つの問題には、それぞれ違う対処が必要
ページの内容と、確認できるデータを合わせて調べます。必要な手順が機能していないなら、訪問者を増やす前に修正しましょう。以下の確認項目は調査の手がかりであり、検索順位を保証する方法ではありません。
Googleがページを取得できない、またはインデックスに登録できない
Search Consoleで正確なURLを検査します。報告された理由、クロールの許可、ページ取得の結果、インデックス登録の許可を確認してください。登録済みのページに関するレポートでは、Googleが別のページを代表となる正規URLとして選んでいないかも確認します。
意図しないブロックや取得エラーがあれば、原因を修正して再テストします。公開URLのテストに合格しても、インデックス登録や検索での表示は保証されません。表示回数がないことだけでは、技術的な不具合の証拠にはなりません。GoogleのURL検査の説明を参照してください。
検索には表示されるが、関連する検索からのクリックが少ない
Search Consoleを対象ページで絞り込みます。関連する検索語句、国、デバイス、表示順位の状況を確認し、その後で実際の検索結果と競合ページの回答を見ます。
ページやタイトルが伝える内容と、実際に提供する内容が食い違っていれば修正します。サイト全体のクリック率が低いという理由だけで、タイトルを変える必要はありません。検索内容や結果の表示形式が違えば、クリックの傾向も変わります。
訪問者は来るが、目的の行動につながらない
スマートフォンとパソコンで、ページから次の操作まで一通り試してください。サービスを理解できるか、次の手順が見つかるか、最後まで完了できるかを確かめます。問い合わせフォームでは、画面の表示だけでなく、メッセージが実際に届くことも確認します。
届かなければ、メールが届くまでの仕組みを調べて直します。フォームが正常でも、判断に必要な情報がページにないなら、その情報を補います。広告でアクセスを増やしたり検索順位を上げたりすれば、この二つの問題が解決するとは考えないでください。
見えない不具合を図で確かめる
緑のチェックが出ても、問い合わせが届いたとは限らない
研修会社のページに見込みのある訪問者が来ているのに、問い合わせが少ないとします。フォームを送信すると完了の表示が出ます。しかし、テストのメッセージは予約担当者に届きません。調べるべきなのは、メールが届くまでの経路です。ページのキーワードが足りないと判断する根拠にはなりません。
自社で管理するフォームに、テストだと明記した情報を入力して送信します。訪問者への確認表示、保存されている場合はフォームの送信記録、指定された担当者の受信箱を確認してください。メッセージがなければ、送信から受信までの経路をたどって問題を調べます。修正後は再テストします。
Google Analytics 4(GA4)を使っている場合は、想定したイベントがリアルタイムレポートまたはDebugViewに表示されることも確かめます。イベントの記録は設定した計測の確認であって、メールの到着や問い合わせの質を証明するものではありません。Googleのキーイベントの説明を参照してください。
操作の流れに問題がないなら
読者の判断に足りない答えを補う
次に、フォームは動くものの、講座の対象者や問い合わせ後の流れがページに書かれていないとします。以下は内容の改善を説明するための架空の例です。実際の顧客の成果ではありません。
これだけでは判断できない
「意欲あるチームのための実践研修。可能性を最大限に引き出すために、お問い合わせください。」
何を学べるのか、参加者は何を持参すべきか、研修会社はどの情報を必要としているのかが分かりません。
具体的な情報があれば、問い合わせやすい
「事務部門向けの半日の表計算講座です。ノートパソコンをご持参ください。業務を想定したサンプルデータで、並べ替え、フィルター、数式を学びます。参加人数と希望日をお知らせください。対応可能か確認し、お見積もりをお送りします。」
これなら、読者は自社に合うかを判断し、必要な情報を添えて問い合わせできます。実際のページには、正しい実施形式、参加条件、料金または見積もりの手順、関係する制約を記載してください。
顧客の質問と自社の経験から、足りない答えを見つけます。裏付けが必要な主張には根拠を添えましょう。Googleのユーザーを第一に考えたコンテンツの指針は、想定読者が目的を達成できるようにすることを重視しています。文字数を指定したり、順位を保証したりするものではありません。
結果を振り返れるようにする
変更を記録し、指標は混同しない
編集前に、対象ページ、観察した問題、選んだ変更、公開日、比較期間、レポートの絞り込み条件を簡単に記録します。確認の担当者も決めてください。どの説明がデータに合うかを見極めたいなら、関係のない変更をいくつも同時に行うのは避けます。
検索での表示とクリック
Search Consoleで、対象ページと関連する検索語句の表示回数、クリック数、クリック率を比較します。表示回数は検索結果に出た回数、クリック率はクリック数を表示回数で割った値です。二つの期間で検索タイプ、国、デバイスの絞り込み条件をそろえ、順位や需要の変化も考慮します。
画面に出る検索語句の一覧は完全ではありません。一部の語句は省かれ、フィルターによって合計が変わることもあります。調査に使うデータであって、検索した人すべての記録ではありません。検索パフォーマンスレポートと絞り込み・比較の制限を確認してください。
事業にとって意味のある行動
実際に届いた問い合わせ、事業に合う予約、完了した購入など、最初に決めた結果を追います。計測が今も目的の行動を記録しているか確認し、問い合わせの質は対応する担当者と一緒に評価してください。
Search Consoleのクリック、Analyticsのセッション、問い合わせは別の指標です。並べて見ることはできますが、GA4のキーイベント数をSearch Consoleのクリック数で割り、それを「コンバージョン率」と呼んではいけません。同意、タグ、タイムゾーン、集計ルールによって件数が変わることがあります。Googleによる違いの説明を参照してください。
データから、どこまで言えるか
最初に、変更が公開され、直した手順が動いていることを確かめます。必要に応じて、Googleが変更後のページを処理したかも確認します。そのうえで、季節性も踏まえ、比較できる条件の期間を見ます。
確認日は結果を約束する日ではなく、経過を確かめる日です。Googleは、影響が出るまで数日から数か月かかる場合があると説明しています。需要、競合、ほかの変更も数字を動かします。変更を維持する、見直す、観察を続ける。そのいずれも選択肢であり、「まだ根拠が足りない」も妥当な結論です。Googleの検索トラフィック変動の説明を参照してください。
役立つ改善を次につなげる
分かったことを、次の作業の出発点に
動くフォーム、分かりやすい答え、信頼できる変更記録は、その後も事業に役立ちます。それらを維持しながら、次の重要なページや未解決の問題を選びましょう。検索からの流入は結果として確認するもので、公開するページを増やすだけで伸びるとは限りません。
役立つ内容を必要な読者に知らせることは大切です。ただし、順位を操作するためにリンクを購入したり、人為的に作ったりしないでください。正当な広告やスポンサーシップは別であり、Googleはrel="sponsored"またはrel="nofollow"で適切に指定された有料リンクを認めています。Googleのリンクスパムポリシーを参照してください。
まず、次の一文を埋めてみましょう。「このページの読者は___。必要な行動は___。根拠は___を示している。___を変更し、___を確認する。」根拠を書けないなら、作業を発注する前に調べるところから始めてください。
次に何を直すか、迷っていませんか。
ページのURL、目指す成果、現在の課題をお送りください。最初に取り組むことをメールでご提案します。内容を確認してから、依頼する作業をご判断いただけます。
